図7・32 可飽和リアクトルの制御特性
線への挿入インピーダンスを自動調整して整流器出力電圧を一定に保つことができる。
以上のように本方式は自動電圧調整と過電流抑制機能をもっているので、自動式浮動充電用として適している。
(2)サイリスタによる方式
概略結線は図7・33に示すように、整流部には混合ブリッジ緒線が用いられる。本方式ではサイリスタのゲートを位相制御することによって任意の設定電圧が得られると共に、負荷電流を検出して過電流に対し電圧垂下特性をも与え、2・7・4(c)項の可飽和リアクトル方式と全く同様な電圧、電流の制御を行うこができる。船内通信電源用蓄電池の浮動充電に使用するには、リップル電圧をかなりな程度に含有しているので、これを充分に除去できるよう、リアクトルやコンデンサ等から成る平滑フィルタを整流器出力側に設ける必要があるが、可飽和リアクトル式に比べ全体として小形、軽量で、かつ、原価的にも有利であるので、一般的に広く採用されている。
図7・33 サイリスタ白動調整式浮動充電装置の結線図
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